あなたは自分が寝る時、呼吸を口でしているか鼻でしているかご存知でしょうか。

いびきを掻く人のほとんどは口呼吸をしています。

口呼吸と鼻呼吸ではいびきの掻きやすさが大きく違うのです。

そして、口呼吸によるいびきでお悩みのあなたは、これからご紹介する「簡単なひと工夫」で鼻呼吸にすることができます。

口呼吸によるリスクと「簡単なひと工夫」についてお伝えします。

 

口呼吸が原因で起こるいびきとは

口呼吸といびき

自分のいびきにはなかなか気が付けないものです。

そして、以前は口を開けていびきを掻いて寝ていると、それを見た人からは「よく寝ている」「疲れているのかぐっすり眠っている」という風に思われ、どちらかというとプラスに受け取られていました。

しかし、実際のところはそうではありません。

今ではむしろマイナスとして捉えられています。

 

なぜいびきを掻くのか

いびきが発生するメカニズムを一言で表すと、「気道が狭くなっている」ということになります。

呼吸の時に空気が通る道のことを「気道」と言いますが、この気道は、口で呼吸をすると狭くなるという特徴があります。

この特徴が、いびきを掻く原因となっているのです。

 

口呼吸と気道の関係

気道の広さに大きく影響を与えるのが舌の状態です。

口が開いている状態と閉じている状態では、口の中での舌の状態が異なります。

実際にやってみてください。

口を閉じていると舌は上あごにくっついて、舌の先端が上の前歯の裏あたりに来ると思います。

そのまま下あごの力を抜いて、軽く口を開けた状態にしてみましょう。

すると舌の先端は下あごの空間に下がり、同時に舌の付け根も喉の方に下がる感覚があると思います。

この時の形が口呼吸の状態で、気道が狭くなっている状態でもあります。

この状態で呼吸をすると、狭くなった気道の粘膜が振動しやすくなり、その振動がいびきとなります。

 

口呼吸のリスク

口呼吸 危険

口呼吸ではいびきを掻きやすくなりますが、実は口呼吸のリスクとはいびきを掻くことだけではありません。

 

睡眠時無呼吸症候群

いびきを掻くことの延長には、「睡眠時無呼吸症候群」があります。

これは読んで字のごとく、睡眠時に無呼吸、つまり呼吸が止まるというものです。

回数にして1時間に5回以上、時間にして1回10秒以上呼吸が止まるか、弱くなります。

この状態で睡眠をとっても、十分に酸素が取り入れられず、しっかり寝たはずなのに日中に眠くなったり、集中できなくなったりします。

最悪、突然死ということもあるのです。

 

高血圧

睡眠の質が低下すると自律神経の乱れを引き起こし、高血圧などのリスクも高まり、脳や心臓の病気のリスクも高まってしまいます。

寝ているときは基本的にリラックスしている状態なので、副交感神経優位の状態になります。

この副交感神経というのはリラックスの神経なので、副交感神経優位になると身体の緊張が緩んできます。

すると血管も緊張が緩むので、血圧は下がることになります。

しかし、口呼吸はこの副交感神経の働きをジャマするので、副交感神経優位になりにくくなり、結果高血圧のリスクが高まってしまうのです。

 

感染症

口呼吸になると、単純に口の中が乾燥します。

鼻呼吸の時は口の中が唾液で潤っていて、この状態が細菌の繁殖や炎症の予防になっています。

睡眠時は日中の活動時に比べ、唾液の量自体も減ります。

そこに口呼吸が加わることによって、より乾燥しやすくなってしまうのです。

口の中の潤いというのはいわば天然の崩御壁みたいなものですので、この防御壁が崩れれば細菌は繁殖しやすくなり、炎症も起こしやすくなってしまいます。

 

口呼吸で起こるいびきを治す方法とは

口呼吸治す方法

口呼吸には様々なリスクがあるということをここまでお伝えしてきました。

ここからは口呼吸を治す方法についてお伝えします。

 

いびき防止テープを使う

いびき防止テープは睡眠時に口に貼って、口を閉じた状態を維持するためのものです。

ドラッグストアやインターネットなどで気軽に購入可能で、枚数が少ないものだと100円程度です。

枚数が多いと数千円で売っているものもあります。

ただし、鼻炎などによる鼻づまりがある方の場合は適用でない場合があります。

 

鼻炎スプレーを使う

いわゆる点鼻薬で、こちらは鼻づまりが原因で口呼吸になってしまう方にお勧めのものです。

いびき防止テープ同様ドラッグストアなどで気軽に購入可能です。

ただ、いびき防止テープよりも多少高く、安いものでも一本500円程度します。

逆にいびき防止テープより価格帯は狭く、高いものでも1000円台です。

 

口周りの筋肉を鍛える

地球上で生活している以上、私たちの身体は地球の引力で下に引っ張られています。

ですので、口周り、特に顎の筋力が低いと、地球の引力に負けて顎が下に下がってしまいます。

顎が下がれば口は開きやすくなります。

口の周りの筋肉を鍛えるには口や舌を大きくゆっくり動かすことなのですが、ここでは福岡にあるみらいクリニックの今井一彰院長が考案した、有名な「あいうべ体操」をご紹介します。

  1. 口を大きく開けて「あ」
  2. 口を横に引いて「い」
  3. 唇をタコのように前に突き出して「う」
  4. 舌を前に伸ばして「べ」

この動きをワンセットにして、少し大げさかな、と思うくらい大きく、一回一回の動きは5秒くらいかけてゆっくり行います。

回数は概ね一日30回です。ぜひお試しください。

 

口呼吸が原因のいびき:まとめ

口呼吸が原因のいびき

いかがでしたでしょうか。

口呼吸はいびきの原因になるだけでなく、怖い病気にも繋がっていくものです。

ご覧いただいた方法はどれも手間のかからない、簡単なものですので、まずはどれかひとつでも実践してみてはいかがでしょうか。