タバコは「百害あって一利なし」とよく言われますし、今の世の中ではタバコを吸うこと自体悪いことというような風潮で、喫煙者の方はとても肩身の狭い思いをされていることでしょう。

 しかし、イライラした時や食後などのタイミングで吸う人はまだまだ多く、そういった喫煙者の方にとってタバコは手放せないものであることと思います。

 精神的な安定のためといった理由でタバコを吸い続けている人が多いのではないかと思いますが、そんな喫煙者のあなたはもしかして寝ているときいびきを掻いていませんか?

 ここではたばこといびきの関係についてお話いたします。

 

タバコといびきの関係

たばこといびきの関係

タバコを吸いながら寝るということはまずありえませんので、睡眠時の出来事であるいびきとタバコが関係するということは少し考えにくいかもしれません。

 実際にタバコといびきの関係性というのは実はまだはっきりしておりません。

 一説には夜中に体内のニコチン濃度が下がり鼻詰まりを起こすなどと言われています。

 また一説にはタバコの刺激によって気道の粘膜に炎症が起こり、上気道にむくみが起きたり、気道壁が肥厚したりすることで上気道が狭くなり、いびきに繋がるとされています。

 

タバコが原因で起こるいびきを治す方法

いびきと禁煙

これを言ってしまうと身も蓋もなくなる感じがしますが、治す方法は「禁煙」です。

 「禁煙なんかするくらいならいびきを掻いていたっていい!」

 という愛煙家の方の声も聞こえてきそうですが、自分だけでなく自分の周りの人への影響も考えてみましょう。

 タバコといびきの関係については世界各国で研究されており、喫煙者がいびきを掻く確率は非喫煙者の約2倍、睡眠障害は約4.5倍になります。

 受動喫煙者でもいびきを掻く確率が約1.5倍になりますし、両親が喫煙者である子どものいびきを掻く確率は約2倍になります。

 この数字を見て少しでも禁煙を考えた方には、禁煙治療をお勧めします。

 

禁煙治療

禁煙治療を始めるにあたっては、まず問診からになります。

 問診表に記載されているものとして、ブリンクマン指数とニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)というものがあります。

 

ブリンクマン指数

「ブリンクマン指数=1 日の喫煙本数×喫煙年数」となります。

 この指数が大きいほど肺癌の発病率が高いことが知られていて、ブリンクマン指数が400600になると平均して非喫煙者の肺癌死亡率の約5倍と言われます。

 

ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS

禁煙治療と保険

実際に以下のテストの内容をご覧ください。

 

  1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか
  2.  禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか
  3.  禁煙したり本数を減らそうとした時に、タバコが欲しくて欲しくてたまらなくなることがありましたか
  4.  禁煙したり本数を減らした時に、次のどれかがありましたか(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、憂うつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
  5.  ④でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めたことがありましたか
  6.  重い病気にかかった時に、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか
  7.  タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか
  8.  タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか
  9.  自分はタバコに依存していると感じることがありましたか
  10.  タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか

 

これらの問診を行って、以下の条件を満たせば保険適用となります。

 

前回の治療の初回診療日から1年経過していること

初回診察日から1年以内は自由診療になります。

 

健康保険等が適用される「禁煙治療を受けるための要件」4点を満たしていること

  1. TDSで5点以上
  2.  ブリンクマン指数200以上(35歳未満はこの要件は無し)
  3.  直ちに禁煙を始めたいと思っている
  4.  禁煙治療を受けることに文書で同意している

 

健康保険等で禁煙治療が受けられる医療機関を受診すること

インターネットなどで調べてみましょう。

 

タバコが原因のいびきについて:まとめ

喫煙といびき

いかがでしたでしょうか。

 禁煙の話が長くなってしまいましたが、タバコによるいびきを治すにはタバコをやめるのが一番ですので、どうしても内容が禁煙の方向に向かってしまうのです。

 ただ、途中でも軽く触れましたが、禁煙することは自分の為だけでなく周りの人の為でもあります。

 特に結婚されていてお子様もいらっしゃる方の場合は、一番被害を受ける可能性があるのが愛するご家族であるということをもう一度よく考えてみてください。

 そして、最後に注意点をひとつお伝えします。。

 タバコをやめると口寂しくなるので、食欲が増す人が多いです。

 また食べ物がおいしく感じるようになったという方も多くいますので、食べ過ぎには注意してください。

 食べ過ぎて肥満になるとそれはそれでいびきの原因となります。

 せっかく頑張って禁煙してもまたいびきで悩むようになってしまったということも十分あり得ますので、くれぐれもお気を付けください。