扁桃腺肥大というと少し難しい言い方になりますので、わかりやすく言い換えると「扁桃腺が腫れる」ということです。

風邪を引いたときなどによくあることですが、主に高熱が出るというイメージでしょうか。

しかし、この「扁桃腺が腫れる」ということからイビキに繋がることがあります。

ここでは扁桃腺肥大とイビキの関係について見ていきましょう。

 

扁桃腺肥大ってどんな病気?

イビキと扁桃腺肥大

まず扁桃腺というのはいわゆる俗称で、正しい名称は「扁桃」です。

この扁桃は口の中にあるリンパ組織で、「口蓋扁桃(こうがいへんとう)」「舌扁桃(ぜつへんとう)」「咽頭扁桃(アデノイド)」など、場所によって名前が違いますが、一般に「扁桃」といった場合には、舌の付け根の両側にこぶのように存在する「口蓋扁桃」のことを指します。

そしてこの部分が通常より大きくなったものを「扁桃(腺)肥大」といいます。

扁桃肥大の主な症状としては、発熱、飲み込み不良、そしていびきです。

 

扁桃の腫れがいびきの原因に

扁桃はリンパ組織ですので、基本的な働きはウィルスや細菌から身体を守る事、言い換えれば免疫の働きということになります。

扁桃に付着した病原体が増殖すると、炎症が起こります。

これが扁桃の腫れを引き起こす仕組みで、原因となる主な病気には「扁桃(腺)肥大症」や「扁桃炎」といったものがあります。

この時に起こる腫れや発熱は免疫の働きですので、身体が正常に働き、外部からの感染源と戦っている証拠でもあるのですが、この時の「腫れ」がいびきを誘発してしまうのです。

 

扁桃といびきのメカニズム

いびきは上気道(鼻・口・喉などの空気の通り道の総称)が狭くなり、上気道内の粘膜が振動して起こります。

位置的に扁桃も上気道の一部になりますので、扁桃が腫れれば上気道が狭くなってしまうことになり、いびきを掻きやすくなります。

ウィルスや細菌に感染して扁桃が腫れると同時にいびきを掻くようになったり、いびきががびどくなったりする人がいますが、こういった理由によるものです。

 

扁桃肥大が原因のいびきを治す方法とは

扁桃肥大とイビキの関係

先ほど扁桃の腫れを引き起こす病気として挙げた「扁桃肥大症」と「扁桃炎」、この二つは似ていますが異なるものです。

その原因や状態により治療法も異なってきますので、それぞれについてお伝えしていこうと思います。

 

扁桃肥大症

扁桃肥大症はお子さんがかかりやすい病気で、大人になるにつれて減っていきます。

扁桃肥大には段階が1度~3度まであり、2度以上になると気道が狭くなりいびきを掻きやすくなります。

治療としては1度で消炎鎮痛剤の服用、2度だと1度同様消炎鎮痛剤だけでなくステロイド薬の服用、3度になると口蓋扁桃切除術などの外科的治療が選択されることもあります。

 

扁桃炎

扁桃に痛みや腫れが起こり、発熱なども引き起こします。

原因は細菌やウィルスだけでなく、ストレスやアレルギーなど様々です。

治療法もそれぞれの原因に沿った方法が選択されます。

 

ウィルスや細菌の場合の治療法

基本的に内科や耳鼻咽喉科を受診し、服薬による内科的治療です。

よく処方される薬ではフロモックスやケフラールといった抗生物質があり、炎症が強い場合にはプレドニンなどのステロイド内服薬が処方されることもあります。

 

ストレスやその他の場合の治療法

ストレスが原因の場合はまず心療内科やメンタルクリニックなどを受診し、そこで心理療法や向精神薬などによる治療が行われます。

また、生活習慣病や悪性腫瘍、甲状腺系の疾患が基礎疾患としてある場合、その基礎疾患の治療が行われます。

 

扁桃肥大が原因のいびきについて:まとめ

扁桃肥大が原因のいびき

いかがでしたでしょうか。

「扁桃腺が腫れる」という言葉はよく聞く言葉だと思いますが、それがいびきの原因になるということはあまり知られていないことではないかと思います。

重度のものになると手術ということもあると書きましたが、もしかしたら身近な方にも「扁桃腺を取った」という方がいらっしゃるかもしれません。

手術という言葉には何とも言えない迫力のようなものがありますし、そもそも病院自体あまり行くことに積極的になれないところでもありますよね。

待たされる印象もありますし、どうしてもネガティブなイメージが付きまとうところではありますが、悩みの解決についてはとても頼りになるところです。

早い段階で行けばその分治療も簡単に済むことが多いですので、お悩みの方は一度受診されてみてはいかがでしょうか。