「鼻いびき」という言葉、あまり聞き慣れないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

実はいびきにも種類があります。

鼻いびきの人は何かしらの鼻の疾患があることが多く、基本的に鼻が詰まった感じで生活しているのではないでしょうか。

鼻が詰まって呼吸がスムーズにできないとそれだけでなかなか寝付けませんし、寝付いても呼吸が苦しくて途中で目が覚めるなどということもあるかもしれません。

そういった方は鼻いびきにも悩まされているのではないでしょうか。

鼻いびきについてとその解決方法についてまとめてみました。

 

鼻詰まりが原因で起こる鼻いびきとは

鼻いびきの原因

一口にいびきと言っても、いびきは大きく「鼻いびき(鼻からのいびき)」と「喉いびき(口からのいびき)」の二つに分かれます。

多くの方は舌が喉の方に下がって、喉の空間が狭くなることで起こる「喉いびき」です。

鼻詰まりによって引き起こされる「鼻いびき」の方は少数派ですが、鼻いびきの方は根本となる原因疾患があり、治療法も医学的になります。

 

鼻いびきの原因

鼻いびきの代表的な原因疾患には次のようなものがあります。

 

副鼻腔炎(ふくびくうえん)

古くから蓄膿症と言われた、顔面にある副鼻腔という空洞に膿が溜まるものです。

 

鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)

鼻の穴を左右に隔てる壁を鼻中隔といいます。それが曲がってしまっているものです。

 

鼻茸症(はなたけしょう)

副鼻腔内の粘膜が膨れて、キノコのようなポリープ状のものができます。

 

肥厚性鼻炎(ひこうせいびえん)

鼻の中の粘膜が厚くなって鼻が詰まります。

 

などがあります。

いずれの疾患も鼻腔が狭くなり、鼻呼吸が阻害されるのが特徴です。

 

鼻いびきのメカニズム

いびきは上気道が狭くなり、上気道内の粘膜が振動して起こります。

上気道とは鼻・口・喉などの空気の通り道の総称で、鼻いびきは上に挙げた疾患によって鼻から繋がってくる道が狭くなって起こります。

そうなると当然鼻呼吸だけでは苦しくなってしまいますので、口呼吸で補助する必要が出てきます。

すると今度は口が開いてしまうので、結果として口腔内の緊張が緩み、舌が喉の方に落ちやすくなってしまいます。

これが進行すれば、最悪の場合上気道が閉塞し、無呼吸状態へと発展してしまうのです。

 

鼻詰まりが原因の鼻いびきを治す方法とは

鼻イビキと鼻づまり

ここからは治療法に関するお話になりますが、基本的な考え方としては鼻腔を中心として、上気道を広げるということになります。

その方法は自宅で手軽に行えるものから病院で本格的に行うものまで様々です。

 

鼻腔を広げる(その1)

ノーズクリップ:シリコンなどの素材でできたクリップを鼻に装着し、鼻腔を広げるものです。

シンクロや競泳、美鼻効果用など類似品が多々ありますので、ご使用の際は用途をよく確認してください。

値段はだいたい1000円前後です。

 

鼻腔を広げる(その2)

鼻腔拡張テープ:有名なものだと「ブリーズライト(グラクソ・スミスクライン)」ではないかと思いますが、同じような商品が多種類あります。

少ないもので8枚、多いもので50枚入っていて、値段は一箱500円前後~1000円前後です。

スポーツ選手が競技中に使用している例もあり、つけると実際に呼吸が楽になります。

 

鼻炎スプレー

鼻炎スプレーについては「口呼吸が原因で起こるいびきと治療法」の「鼻炎スプレーを使う」に詳細が書かれています。

寝る前に鼻炎スプレーを使うと鼻詰まりが解消した状態で眠りにつけるので、有効だと思います。

 

病院での治療(その1)

鼻いびきの治療方法

鼻詰まりの大きな原因のひとつに粘膜の腫れがあります。

レーザー治療では鼻の粘膜のうち面積の大きな下鼻甲介にレーザーを当て、粘膜を縮小させます。

流れとしてはまず鼻の中の状態を内視鏡やレントゲンで検査して確認します。

実際に手術に入ると、まずは麻酔から行い、レーザー照射による痛みを感じないようにし、レーザー光線防御用の眼鏡をかけて、約5分間レーザーを照射します。

ちなみに、出血はほとんどないということです。

少しだけ様子を見て問題なければ帰宅可能で、日常生活への制限もほとんどありません。

強いてあげれば当日の入浴はシャワー程度、また強く鼻をかまないなどです。

それから、2・3日は禁酒・禁煙となります。

運動も極端なものでなければ大丈夫ですが、水泳だけは3日ほど控えた方がよいです。

術後数日間は逆に鼻詰まりがひどくなりますが、その後落ち着いてきます。

ただ、一回で完全に改善するものでもないようで、数回のレーザー照射を繰り返すことになります。

費用は3割負担で一回の手術が約一万円ですので、これを数回となるとお金は非常にかかると思った方がよいです。

 

病院での治療(その2)

いびき治療のレーザー照射は鼻だけではなく、口腔内の鼻と口の間にある軟口蓋・口蓋垂という部位にレーザーやメスを入れ、切開した後縫合して、粘膜の膨らんだ部分を取り除くという方法もあります。

ただしこの方法は術後数週間痛みや異物感を感じたり、食べ物が飲み込みにくくなったりといったリスクも伴います。

しかし今はレーザーの進化により、切らずに行うことができるそうです。

「ナイトレーズ」というこの方法は、2016年のレーザーオブザイヤーを受賞したというレーザー照射機「ライトウォーカー」を使用して、痛みや傷なく、術後の行動制限もなしで治療が可能だというのです!

軟口蓋や口蓋垂の緩んだ粘膜にこのレーザーを照射し、引き締めることでいびきを改善します。

この治療を基本2か月間で3回行うことでかなりのいびきが改善できるということです。

しかしこの治療、最先端治療だからなのか、非常に高額で、なおかつ保険適応外です。

一回で5~10万円の出費になりますので、あまり気軽に「おススメ!」とは言えません。

 

鼻が慢性的に詰まる事が原因の鼻いびき:まとめ

鼻イビキ 病院

いかがでしたでしょうか。

今回は病院での治療という話が多かったので、「治療にお金がかかる」というイメージを持たれてしまったかもしれません。

事実、本格的な治療となると高額なものが多く、二の足を踏んでしまいますね。

しかし、ご紹介したものにはお手軽なものもあります。

実際私もいくつか試しましたが、鼻炎スプレーはしっかり鼻が通るようになりますし、鼻腔拡張グッズも呼吸が楽になります。

まずは安価で手軽に試せるものから始めてみてはいかがでしょうか。